こんにちは、cnktです。暑いですね。暑いですね。言わなくていいことを二度言いました。
えー、さて、前編からの続き……なんですが、前回「マークアップ」と「コーディング」てなぐあいで用語が不統一になってたことにさっき気づきました。今回はマークアップで統一しますね。
では、「できる」の把握のためのいくつかの作業を実際にやるっちゅうことで、このエントリでのぼくは「おもにマークアップ」が仕事だけどマークアップエンジニアと名乗るのには気おくれを感じる、いわゆるひとつのWebデザイナーです。ガラスの仮面をかぶるわよ!
……で、やってみたんですが、写真でいいやと思ってたらカメラの調子が悪かった。あらたさんナイス!とほめたたえて終了するわけにもいかず、あわててMindManagerに転記してpngにエクスポート。ではどうぞ。
1. 思いつくままに並べ立てる
2. マッピング/グルーピングする
……MindManagerのおかげで、前回挙げた項目のうち1と2がいちどきに終わりました。やってみるとこのマヤおそろしくおそろしさを感じさせない子って感じでモデルケースとしては不都合ありますが、とりあえず本筋を続けます。
何度でも強調しますけど、思いつくままにずんどこ書くのがよいと思います。あらたさんは線でむすびながら連想ゲームふうにマッピングされてますが、ぼくは最初(紙に書いてたとき)は線なしで、配置もてきとうでした。用途がちがう、というのもそうですが、線を引くという行為が「構造化しなきゃ!」的な足かせになりがちなたちだからだったり、今回の場合は「できる」ことがあまりないからだったりという個人的な事情もあります。まあ、やりやすい方法でどたばた書きましょう。
必ずしも「できる」ことだけ書かなくてもかまいません。思い浮かんだことはぜんぶ、次々と書いていきます。できないこととの切り分けは、あとでやりましょう。時間は10分がおすすめ。5分だとあわただしくて書ききれなかったりします(今回のぼくがそうです)。集中してがーっと書いて気がつくと時間オーバーしてたりするかも。テストではないのでまあそれもそれで。ただし、じぶんのなかから出てきたものだけで構成しましょう。
出尽くしたら、まずはキーワード同士の関連性にもとづいて整理しましょう。「これはなんのためのもの?」「これのためにはなにが必要?」と考えながらやるとそれなりに構造化できます(同時にこれは、がーっと書いていく過程でも発想の助けになるかと思います)。
その後、できないことやただの知識、あまり(まったく)直接的でないことなどを区別しましょう。先のと同じ画像でやってみました。前者はノードの背景色を赤に、後者はオレンジにしています。
「できることだけ書いたほうが効率よくね?」と思う方もおられるかもしれませんが、できないことやただの知識は、関心の対象であったり、じぶんの課題だったりします。そこで次。
3. 優先順位をつける
cnktさんは前回のエントリで書きました;
どんな知識をもったひとに、どんな場面で伝えるのか。あと、じぶんが重要だと思うことはなにかを考えながら、あれこれします。
前項を受けて続けると、マップに書いておいた「できないこと」や「ただの知識」は、必要だったりやりたかったりするのにできていないことですよね。一望できるよう関連付けもすでにやりました。いまのじぶんの状況に応じて(目の前の仕事に求められることも含めて)、より必要なことから手をつけていきましょう。
もし、まだ「なにからやったらいいの?」という不安があるときは、関連づけがうまくできてないのかもしれません。関連づけるための情報が足りないということが多いかと思いますので、ぐぐったりひとに尋ねたりして「じぶんがなにを知らないのか」を知りましょう。
(とはいえ、ちょっと訊きにくいってこともあるかもしれません。本を買ってみたりセミナーに出てみたりすると、知ってたつもりのことを「知らなかった」ことを知れたり、まるで知らなかったことが出てきたりして新鮮です。気になるなと思ったら、できるだけ接するようにしてみるとよいと思います。セミナーの場合、懇親会にも出ると、それらがさらにシャッフルされて刺激的。)
ここまでは、あれこれします
のうちのひとつ、じぶんの課題解決のための優先順位づけの話。ぼくがもうちょっとしっかり想定していたのは、じぶんの「できる」ことを理路整然と説明しなければならない場面……たとえば転職時の面接とか準備資料づくりとかですね。
まずは資料をつくります。履歴書……はまあいいとして職歴書。あと、ポートフォリオ。いちおうそういうことにもすこしは携わっていたことがあるので申し述べますと、それらから「できる」ことが伝わってこないケースはままあります。もし書類で落ちる/面接者の対応が軽い/もっとあたしを見て!といったことが多いというかたがおられたら、マッピングをこころみてみてください。
採用者が(あなたの職能について)知りたいのは、なにができるのかと、どのようにできるのかの2点です。前者はここまでの一連の作業でおおむね材料がそろってます。職歴書用です。後者については、あなたがかかわった案件についてのマッピングをすると、もっとネタが掘り出せます。サイトの目的や要件に対してあなたが取ったアプローチを、案件ごとにまとめます。そしてポートフォリオへ。
ついでに言うと、ポートフォリオには、実際にアクセスできる状態のウェブサイトを用意すべきです(それがいらないなんて言うひとのことは基本的に信じちゃいけません)。実際の案件が守秘義務その他の理由でもしないなら、つくっちゃいましょうじぶんのサイト(ページじゃないですよ、サイト)。要件や予算の壁はありません。フルパワーでつくりましょう。
ブログもつけて、そこでじぶんの興味のあることについて、「できること」「やってること」を書いて、公開しましょう。試行錯誤の過程や成果、じぶんのために、じぶんの取り組みをつづります。だれかのステキなエントリの感想(ぼくはこれまでこうしてたよ、とか)でもかまいません。実行とレビュー、I/Oです。
4. 文章にする
writeです。writeです。
まとめ
道に倒れて以下略。や、これぐらい略さないとヤバいなーって感じで(ここで[謎])。
キャリアの棚卸、とかよく言いますが、棚卸って必要なのにやるとひと苦労です。成果物のレビューをするように、1案件ごとにやってもいいんじゃないかと思いました、と実感をこめて申し上げます。
免責事項
ぼくのこのマップはワークフローや職能の構造化ではなく、あくまでじぶんの現状把握を目的としたものです。あとそれとは別に、中二がStingうたってるというか門前の小僧が習わぬ経を読んでるけど習ってないだけあって意味わかってないというかそういうところがあって、つまり正しいとはかぎりません。おかしなところはつっこんでもらったり、異論ありげなところはディスカッションしてもらったりするとよいなと思います心から。
もちろん、ごじぶんがマッピングされるときにはもっと細分化したり詳しく書いたりすべきところはしてもらえるとよいかと思います。中途半端やな!(ぼくのマップの状態へのご指摘は受ける前にじぶんでして楽になろうと思いました)