こんにちは、こんばんは。フルショウデス。
SOYCMSの使い方、第5回(上)をお送りいたします。今回からいよいよCMSの機能の具体的な説明に入ります。
前回までに作ったサンプルのサイトをSOYCMSに移したものを用意してあります。
から下記のID、PWでログインしてください。バックアップはちゃんととってあり、定期的に復元するのでどんどん触ってみてください。ぐちゃぐちゃにしてもらっても大丈夫です。
メールアドレス・・・ re_creators_demo@n-i-agroinformatics.com
パスワード・・・・・・ recreators
公開側のURL
http://recreatorsdemo.soycms.net/
上記デモサイトでは全てのページの設定を終らせてありますが、そこに至る手順を順に説明していきます。
サイトの作成
サイトの作成をまず行います。上記のASP版ではユーザ登録時に自動的にサイトが作成されるのですが、インストール版だと個別に作成を行うことになります。
「サイトの新規作成」からサイトIDとサイト名を適宜入力してサイトを作成してください。SOYCMSにおいては下記のようにディレクトリが作成されます。
- /・・・Apacheのドキュメントルート
- /cms/・・・SOYCMSのインストールパス(SOYCMSはドキュメントルート直下には置かないで下さい)
とすると、
- /サイトID/
- /サイトID/.db/・・・サイトの情報を保存するSQLiteのDBファイルが保存されます(MySQL版でも作成されます)
- /サイトID/.cache/・・・ページ表示用のキャッシュが生成されます
- /サイトID/.entry_template/・・・エントリー雛形のファイルが保存されます
- /サイトID/.template/・・・テンプレートの雛形(日本語変。。。)が保存されます
- /サイトID/.plugin/・・・プラグイン用ディレクトリです
- /サイトID/files/・・・サイトにファイルをアップロードするときの、デフォルトのパスとなるディレクトリです。
SOYCMSをインストールするサーバに既にファイルやディレクトリがある場合は注意してください。また、ドキュメントルート直下(http://ドメイン/直下)にサイトを公開したい場合はSOYCMSのルートサイト機能を用います。サイトIDは空にできませんのでご注意下さい。
ページの作成
サイトにログインした後には、まずはページを作成して行きます。作成するページは第2回で説明したもののうち、お問合せと採用情報以外です。お問合せについては、お問合せ管理システムを近々リリースするのでそのときにまた説明させていただきます。
トップページの作成
SOYCMSをインストールして、サイトを作ってそこに初めてログインするときは、ページ作成を促す画面が表示されます。「ページ新規作成」のリンクをクリックして、ページ作成画面に移動してください。
- ページのタイトル・・・適当なタイトルを入力します。
- ページのアドレス・・・トップページはサイト直下なので空にします。
- 親ページ・・・システム内でページの親子関係を設定できます。ひとまず無視してください。
- テンプレート・・・ここに作成したHTMLを貼り付けます。CSSやリンクのパスの記述に気をつけてください。
- 公開期間・・・公開期間を設定できます。
- 公開設定・・・公開するページか下書きかを選択できます。
SOYCMSではページを動的生成するため、アクセスがあった瞬間にそのURLに設定されているページが公開期間内かつ公開設定が公開である場合のみ、そのページを表示します。
同様に会社情報のページも作成します。
商品案内のページを作成
次に商品案内のページを作成するのですが、これは第2回に説明したとおり、ブログページを使います。ページ作成時には「ブログページ」を選択し、アドレスは/product_catalogue/としてください。
最初に、「このブログで使用するラベルが設定されていません」と怒られます。SOYCMSではページとエントリー(記事)が完全に分離されているため、ブログと記事とを結びつける必要があります。そのためには「ラベル」を使います。ラベルとは、ひとつの記事にいくつでもつけることのできる印、タグです。ブログページの設定で「使用するラベル」に定めたラベルのついた記事が、そのブログの記事として認識されるようになります。最初はラベルも空なので、ラベルを新規作成するところから操作する必要があります。
最初の画面
ラベル設定画面
続いてブログページの設定を行います。
タイトルやアドレス、親ページ、公開設定は標準ページと全く同じです。違うのは、ページの生成設定とテンプレートの設定です。ブログページでは記事が増えるごとにURLも自動生成されるため、このような設定が必要になります。
今回はブログトップ(商品一覧に使用)とエントリーページ(商品詳細に使用)のみの使用となるので、他は生成し内容にしてあります(商品情報をフィード配信することを考えて、フィードも生成するようにしています)。
続いてテンプレートですが、ブログページではテンプレートを三種類設定します。トップページとアーカイブページ、それにエントリーページです。これらはそれぞれブログトップ、月別/カテゴリ別アーカイブ、エントリーページに対応します。記述方法は一部ブログページ専用のブロックが使える他は標準ページと一緒です。
ここではサンプルのサイトを作成するために、トップページとエントリーページに作成したHTMLをコピペします。
全てのページをこの要領で作っていくと、管理画面のページ一覧はサイトマップのようになります。ここまでで、標準ページ使用分については一応は公開可能です。管理画面でHTMLを触れるので、FTP接続の手間くらいは省けます。限られた規模のサイトや、HTMLファイルで既に作成されているサイトを移行する場合などはひとまずこの状態で公開し、随時後半で説明するエントリーによる管理を導入するのも手かもしれません。
今回は少し長いので、(上)(下)の二部構成としたいと思います。(下)では(上)で前回までに作ったHTMLをコピペしただけのテンプレートにブロックを設定し、記事を埋め込んでいきます。