2008年の24waysまとめ

24waysは2005年から続いている、クリスマスまでの24日間海外の著名なWebデベロッパーの皆さんがtipsを公開していくというスペシャルなイベントサイト。
今年の記事を簡単にですがまとめてみました。(超意訳なのでつっこみ大歓迎です。)

12/1 設計から開発を円滑に進める方法

設計から開発までのプロセスにおいて、Drew McLellan がデザイナーと協業する上で考える俺的チェックリストの紹介。
レイアウトやインタラクションを考える際に気をつけることなど。柔軟かつ拡張性を考えるのが大事ですよ、というお話。

12/2 幾何学模様の背景画像の作り方

非常にわかりやすいテクスチャパターン作成のチュートリアル。でもこの作り方よりも素材のセンスが海の向こうの人は素敵だと思います。
筆者のVeerle Pietersのブログはいろんなところでよく見ていた好きなブログのひとつです。

12/3 ユーザースタイルシート

Helvetireaderというヘルベチカ好きにはたまらないGoogle Readerスキン(ユーザースタイルシート)を作ったJohn Hicksによるユーザースタイルシート作成のコツです。属性セレクタをつかったimgタグの置換方法は斬新!

12/4 低予算でつくる検索サービス

Yahoo!UKのChristian Heilmannが紹介するのは、検索プラットフォームであるYahoo! BOSS(Build Your Own Search Service)。BOSSを使って検索システムをつくってみようよ!的な内容になっています。個人的にはあまりアンテナを向けていない方向性なのですが、やってみたい気がします。
※「On A Shoe String」が「わずかな予算で」的な意味か、「靴紐を結ぶように簡単に」的な意味かわからないですが、ある意味どっちにもマッチした記事かと思います。

12/5 「Looking Room」を使ったアートディレクション

Mark Boulton は「Looking Room」と呼ばれる構図のテクニックを利用することで、ユーザーの視線がどう誘導されるかを紹介しています。
サンプルの写真・画像を見ればよくわかりますが、被写体が向いている方向を目線は追ってしまうということです。実際に彼が携わったBBCのサイトも例にあげられています。

12/6 Google App Engineを使ってみよう

pythonプログラマのMatt Riggottによる、Google App Engineを利用したアプリケーション開発を、その立ち上げから公開まで紹介しており、またそのメリット・デメリットを説明してくれています。

12/7 Rockband’ism

Rockband’ism(ロックバンド主義?)という独創的な切り口で、ビジネス思考を考えなおそう、というような・・・内容かと思います。
Henriette Weberさんはマーケティング・ブランド戦略のスペシャリストのような方だと思うのですが、このロックバンド主義、というのは僕にはまだ難しいです・・・。

12/8 IE6方程式

これはIE6をいじり倒したネタ記事ですね。(で、ですよね?)
IE6にかけるコストの方程式を公開してみたりと、理系的ないじり方が面白いですね。
結論的に、これは現在の流れでもありますがモダンなブラウザにはそのブラウザで表現できるリッチな体験を、IE6に決してあわせる必要は無いよね、というお話です。
Jeremy Keith のこの記事では、IE6に対してより強い姿勢を見せているわけですが、というわけで海外でもIE6なんとかしろ風が強く吹いているというわけですね。

12/9 クライアントを魅了しよう

自分の売り込み方を見直して、クライアントに対してやるべきことなどが解説されています。
こうしたことも海外に限らない事例だと思うので、参考になるのではないでしょうか。

12/10 クリスマス “vCarf(hCard)” をあなたに

microformatのhCardフォーマットを利用して、vCard形式でクリスマスカード(html)を作ろうというアイデアです。
実用性は・・・別として、microformat+CSS3によるスタイリングで作り上げたプロセスは非常に興味深いです。

12/11 インタラクティブなワイヤフレーム

Richard Rutter は8日のJeremyと同じClearleft社のコンサルタントですが、彼の推奨するHTMLワイヤフレームは非常にすばらしいサンプルです。
jQueryのCookieを制御するプラグインを使い、ログイン・ログアウトの違いの見せ方などが素敵です。

12/12 “進捗表示” の見せ方

ECサイトでよく見かける進捗状況を伝えるために使われる、(日本語でいうなら?)ステップ表示。
今どの状況・ページにいれるのかを見た目で表現するだけでなく、HTMLとしてはどういうアプローチがよいか解説しています。

12/13 あなたが触れる最初のツール

IE8が2009年リリースとなり、CSSでより多くのプロパティが使えるようになります。(実際に完全普及するわけじゃないので、現実は違いますが・・・)
CSSが不十分だった時代にはtableタグをレイアウトに採用するのが当たり前のようになっていたわけですが、今となってはCSSによるレイアウトが常識のようになっています。
このCSSによるレイアウトというのは、floatやpositionを使ったものをイメージしますが、Kevin Yank はtable的にボックスをレイアウトするプロパティが使えるんだ、ということでコードサンプルとともに解説しています。

12/14 スランプからの脱出

どんな人でもスランプに陥ることがあります。
Tim Van Damme はデザイナーとしてハマってしまったときに「やっていいこと」「やってはいけないこと」をシンプルにまとめています。
その中でも、あえてマルチモニターを使わずひと画面に集中するというのは面白いです。

12/15 モジュール型グリッドレイアウトの作り方

A List Apartのデザインを手がけた一人であるJason Santa Maria は、同サイトおよび個人サイトで採用しているグリッドレイアウトを、モジュール化したclassでコントロールする手法を解説しています。
紙面的なデザインを構成するなら必須になるシステムですね。

12/16 クリスマスディナーのプロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントというと実務的にどういうものかを考えますが、Meri Williams は「クリスマスディナー」をテーマに、プロジェクトマネジメントにおいて重要なポイントを解説しています。
なかなか例えとして強引そうなところもありますが、立ち上げから締めまでをきちんと終わらせることが重要だということです。

12/17 お祭り書体

(センスの無い訳タイトルでスミマセン)
Jon Tan の個人サイトのヘッダーにあるロゴタイプ、これは画像ではありません。24waysの本記事の最初にあるものが画像に見えるのですがこれはHTMLテキストです。
子孫セレクタ、絶対配置、継承を上手く利用してつくる過程を解説しています。

12/18 光り輝くボタン

CSS3のプロパティを利用した画像を使わないボタンの作り方です。
ただ角丸のボタンをつくるといったものではなく、ドロップsタドであったり、グラデーションによる立体感や光加減をCSSだけで実現しています。
John Allsopp が非常に得意とする分野ですね。

12/19 mooのクリスマス

mooというのは小さな名刺よりも小さいサイズのカード・ステッカーの印刷などで有名なサービス(企業)です。

日本ではまだそんなに利用者は多くないかもしれないですが、すごくかわいい仕上がりになるカードです。
本記事ではmooが提供しているAPIを使い、XML形式で印刷データをmooに送る方法を解説しています。

12/20 幽霊であふれかえるインターネット

タイトルは仰々しいですが、論点としてはメタデータとしてのタイムスタンプの取り扱いです。
Web上で公開されている写真資料があり、それに関連する日付データとして、画像が撮影された日、スキャンされた日、アップされた日などが伴うわけですが、 それらを表現するのに何が最適だろうかという話です。

12/21 ジオタグをどこにでも

YahooのFire Eagleという位置情報プラットホームを利用して、実際にアプリケーションを作る方法を解説しています。
すらっと関連サービスからコードまで細かく記事によせてくれています。
サンプルコードのファイルをダウンロードできますよ。

12/22 複数カラムレイアウトを絶対配置で

floatとネガティブマージンを使うレイアウトから脱却して、positionをつかったレイアウトテクニックを使ってみよう、ということで非常にわかりやすくコードを使って解説されています。
「Trust me, this will make you feel better」と中見出しがあるのですが、確かに普段使わないレイアウトを使ってみるというのはなかなか勇気がいりますよね。
その原因というのはIE6だったり・・・と思うわけですが、こちらのサンプルでもzoomプロパティをつかった制御などが必要となることもあるようです。難しいですね。

12/23 殺し屋

クリスマスに物騒なタイトルですが、要はクライアントを仕留める?ために、契約をしっかりしましょう、という話です。
国内外問わず、いやむしろ海外のほうがこういった契約関連での問題が多いのか、特にフリーランスの方とかは悩めるところなのかもしれないですね。

12/24 不況に役立つtips

2008年最後はJeffrey Zeldman です。
彼がドットコム・バブル破綻の時期にHappy Cogを立ち上げたときに経験したことを元に、今の不況にWebデザイナーたちがどう構え立ち向かうべきか解説されています。
CSSのデバッグに4時間もかけるよりも、5分でもビジネスの話をしなさいといった話なのですが、こういった意識を皆で共有することで、Webデザインをビジネスとして底上げしていこうという思いが感じられます。

2008年 24waysまとめ

はじめて24日間のこのサイトの記事を読んだわけなのですが、思いのほか最終日のzeldmanのようにコードやスクリプトなどの技術ではないところでの話題をピックアップしているのが非常に興味深かったです。
自分もいちWebデザイナーとして仕事をしているわけなのですが、こうしたビジネスの側面でもっと共有し合うことは今必要なのではないでしょうか。
とはいえ、新しい技術を取り入れてサイト・アプリケーションを作るという発展も必要ですから、リクリでは来年さらに多くのブロガーを招いて特定の分野に偏らず、情報を共有できればと思います。

来年もリクリをよろしくおねがいします。

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